よくある質問(FAQ)
このページでは50台以上の法人向けの「ファイナルパソコン引越し enterprise」のよくあるご質問を掲載しています。
個人・少数向けの「ファイナルパソコン引越し Win11対応版」などの他エディションのFAQは「ファイナルパソコン引越しFAQ」をご参照ください。
「ファイナルパソコン引越し enterprise」のよくあるご質問
基本的な引越し機能は、他のエディションと同様ですが、事前に設定することのできる引越しルールに従って、移行する/しない項目や引越し方法の制限などを定義できます。
また、引越し実行プログラムは各パソコンにインストールする必要がないため、引越し対象台数に比例してメリットは大きくなります。
例えば、100台のパソコンを管理者が定めた移行範囲、移行方法などのルールで引越しさせたいとき、実行者はパソコン引越しの画面をほとんど操作することなく引越しを行うことができます。これは「だれにでも簡単に」を実現できるため、管理者だけでは対応が困難な対象台数であっても、対応を容易にし、管理者、実行者、双方にメリットがあります。
※管理者のPCはインターネットに接続されている必要があります。
- IPアドレスなどのネットワーク設定
- デバイスドライバーに関する設定(プリンターの印刷設定など)
- IMEに関する設定(辞書、単語登録など)
- 仮想メモリの設定
- 拡張子の表示/非表示設定
- Internet Explorerのログインが必要なWebサイトのログイン情報
- 各種パスワード(メールパスワードやログインパスワードなど)
- コントロールパネルのうち、システムにかかわる設定(ユーザーアカウント設定を除く)
「ファイナルパソコン引越し enterprise」は、システム管理者のパソコンにポリシーマネージャーをインストールし、ファイル共有サーバーなどにクライアント プログラム(フォルダと関連ファイル一式)を保存します。
インストール方法は、次のとおりです。
NOTE:通常、ポリシーマネージャーはシステム管理者のコンピューターにインストールする必要があります。クライアントプログラムは、移行を行うユーザーがアクセスできる共有フォルダーやネットワークドライブ上から直接実行できます。
- システム管理者のコンピューターに管理者権限を持つユーザーでログオンします。
- 「ファイナルパソコン引越し enterprise」のセットアップ プログラムを実行します。「ファイナルパソコン引越し enterprise」のインストールが始まる前に、.Net Framework セットアップが実行されます。これは、ポリシーマネージャーの動作に必要なものです。
- 「ファイナルパソコン引越し enterprise」のインストールウィザードが開いたら、「カスタムセットアップ」画面が表示されるまで画面の指示に従ってください。
「カスタムセットアップ」画面では、「ファイナルパソコン引越し enterprise」のインストール場所を変更するオプションがあります。
ポリシーマネージャー:システム管理者コンピューターのローカルドライブに、ポリシーマネージャーのインストールを行います。
クライアント プログラム: クライアント プログラムのインストール場所は、複数のコンピューターからアクセスできる必要があるため共有ネットワーク フォルダーなどに変更してください。[クライアント プログラム]を選択して[変更]ボタンを押します。表示されるダイアログボックスで共有ネットワーク フォルダーなどを指定します。
NOTE:クライアント プログラム配下の「スタートアップマネージャー」および「Microsoft 再頒不可能ファイル」の設定を変更することは推奨しません。これらはクライアントプログラム配下のフォルダーに存在している必要があります。 - インストーラー ウィザードが完了すると、「ファイナルパソコン引越し enterprise」のインストールは完了です。
ポリシーファイルには、マスターポリシーファイルとセッションポリシーファイルがあります。
マスターポリシーファイル:
基幹となる引越しルールファイルです。 移行対象、移行方法、画面制御や認証情報などすべての情報を持ち、通常、このルール1つですべての引越し対象パソコンが同じルールで引越しが行われます。
NOTE:マスターポリシーファイルは、クライアントプログラムと同じフォルダーに存在する必要があります。マスターポリシーファイルは1つだけ使用でき、’MasterPolicy.pol’という名前である必要があります。
最初にマスターポリシーファイルを変更する時、[名前を付けて保存]からクライアントプログラムと同じフォルダーに保存されていることを確認します。
セッションポリシーファイル:
マスターポリシーファイルとは別に、2台のコンピューター間や特定のグループのみなどに適用するポリシーを設定できます。セッションポリシーファイルは、マスターポリシーファイルの後に処理されますので、マスターポリシーファイル内の任意のポリシーをセッションポリシーファイルでオーバーライドできます。
NOTE:すべてのポリシーファイルは、クライアントプログラムと同じか配下のフォルダーに保存することを推奨します。
ポリシーファイルを用いて、システム管理者はどのアプリケーション、ファイルおよび設定を移行するかを指定、またどのコンピューターやユーザーを移行対象にするかを指定することができます。また、オフラインでの移行を実現させるために、ライセンスを事前にアクティベーションしておくなど、引越しに関わる制御を事前に定めておくことができます。
一例として、次のようなことができます。
- ログ出力の有無と出力ヶ所の指定
- 全画面の出力制御
- ライセンスキーの事前認証
- 引越し方法(手段)の事前定義
- 引越し対象パソコンと組み合わせの限定
- 引越し対象ユーザーの指定
- 引越しするドライブの指定
- 引越しするフォルダ範囲の指定
など
ただし、引越し対象台数が多く、管理者が事前に引越しルールを定めて、実行者はパソコン所有者となる傾向が強い本製品の場合、十数桁のライセンスキーをすべての実行者に入力させるのは運用上、非常に困難です。これを回避するのが”事前認証”処理です。これは、管理者が事前にすべての移行対象パソコンについての認証を済ませておくことで、実行者によるライセンスキーの入力を回避させるものです。また、認証時に必要なインターネット接続も不要になるため、完全ローカル環境での引越しも可能にします。
(事前認証の際には、管理者パソコンがインターネットに接続されている必要があります)
※詳細は別途ポリシーマネージャーガイドをご覧ください。
ポリシーマネージャーを開き、左メニューより「ライセンスキーの認証」を選択します。
ライセンスキーは「ライセンスの設定」ボタンを押せば入力できるようになります。
ユーザー名、メールアドレス、コンピューター名を正しく入力し、「事前認証」ボタンを押して事前認証を行います。
「…」ボタンを押せば、ネットワーク一覧が表示されるので、ライセンス認証を行いたいパソコンを指定することができます。
事前認証されたパソコンは、リストに表示されます。
また、CSV形式のPC名一覧を一括で事前認証することも可能です。
「一括登録…」ボタンを押すと表示されるサブ画面に、ライセンスキー、ユーザー名、メールアドレスと、使用するCSVファイルを選択し「次へ」を押し、画面の指示に従ってください。